先日レポートした＜ECOLE DES ENFANTS DE SPECTACLE＞プロを目指す子供達のための公立学校。　https://ballenta.net/archives/2257

午前中に専門分野のレッスンをして、午後から勉強をするために学校へ通う。
もしくは、午前中に勉強をし、午後から専門分野のレッスンをする。
horaires amenages（通称アメナジェ）システムはこの２パターンですが、そんな子供達の１日を追ってみました。

９月の新学期前にバレエ学校の申し込みを兼ねて、今年１年間どのレッスンを受けるか親同伴でバレエの先生と話し合います。

長男は日曜日以外毎日レッスン。
去年より３時間増えました。
次女は今年（９月が新年度の始まり）からアメナジェの小学校へ編入したので、練習量は倍。

＜アメナジェに通う子供達のある１日＞
朝、９ｈ３０にヴァンセンヌ公園近くのスタジオに向かいます。
このスタジオまでは親が送り届けます。

夕方のレッスン場はリセの体育館の半地下を使って５０人ぐらいまで収容できますが、朝のプロコース（アメナジェの）子供達は１０数名なので小さなスタジオを使っています。

９ｈ３０から１１ｈ００までが朝のレッスンです。

レッスン終了後、同じ学校へ通う生徒１０名でバス移動。
夕方もレッスンがあるので、この間に宿題をみんなやっています。
とにかく時間がないので有効に使います。

フランスの学校はセキュリティーが厳しく、ドアには鍵がかかっていてカメラチェックして登校です。
１２ｈ００から給食を食べ、１２ｈ４５から授業が始まります。
食堂から教室へは校庭を横切って。

小学校は４年生と５年生が約２０名でひとクラスで勉強をします。中学は各学年朝１クラス午後１クラスしかないので校庭もとてもこじんまりとしています。

廊下から見る窓の景色はパリそのもの。
夕方授業が終わると今度はリセの体育館のレッスン場へ、みんなで移動。

メトロやバスで移動するのですが、上級生のお姉さんがちゃんと下の子たちの面倒をみて、道路で気をつけるポイントを教えていました。
これは、バレエ学校の生徒たちが代々やってきたことだそうです。
この移動中におやつを食べ、宿題ができるときはして、夕方からのレッスンです。

この移動中に渡る橋からのノートルダム寺院。
観光船。
毎日の登下校の景色もパリならでは。

そして、いつものように夕方のレッスン。
夕方はアメナジェに通う子供達と普通の学校に通う子供達が混ざってレッスンを受けます。
人数も多く、いろいろなレベルの子が混ざって行われます。

プロコースの子供達は８月末から毎日のようにレッスンを重ね、これからの１年の課題曲、自由曲をマスターしました。
例年通り、南フランスのグラース国際コンクールから始まります。
https://ballenta.net/archives/1803
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今年は１１月中旬にYAGPのフランス予選に出場する子供が数人いるので、そのレポートしたいと思います。

記事・写真：松永麻衣子

 

 

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