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海外のバレエレポート11
コンクール(フランス)
《CONCOURS INTERNATIONAL DE DANSE CLASSIQUE ET Neo CLASSIQUE DE TOULOUSE》

今年で8回目を迎える《CONCOURS INTERNATIONAL DE DANSE CLASSIQUE ET Neo CLASSIQUE DE TOULOUSE》が、パリから700キロ離れた南フランスのトゥールーズの郊外で開かれました。前にもお話しした通り、会場までは親が子供たちを連れて行きます。
今回はフランスの新幹線TGVではなくINTERCITEという100セントECOを売りにしている電車で向かうことにしました。
というのも、この車両が子供たちに人気なのです。6人用の個室に分かれたコンパートメント。
どこかノスタルジックで、廊下は片側に長く続き、ちょっと座っているのに飽きたらこの廊下で気分転換できるのも子供にとって大きな魅力。

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そして、ホテルの予約、今回は町から数10キロ離れた会場なのでレンタカーも手配しました。
7時間の列車の旅が終わり無事到着。まずはホテルへ荷物を預け、早々会場の下見をしにレンタカーで向かいました。
ホテルからだいたい20分。渋滞や迷った時ことを考えて集合時間30分前にホテルを出れば大丈夫、ということがわかりました。
そう、コンクールはだいたいが分かりにくい場所というか、不便なところにあることが多いので、会場の下見は絶対です!

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丘の中腹にある公園の横に会場はありました。このコンクールの特徴はAMATEURS、PRE-PRO、GROUPEと別れいています。
このAMATEURSは普通の参加者でその子供たちに比べると練習量が多く技術が上の子供たちがPRE-PROと分類されます。
そしてスケジュールも土曜日はAMATEURSの子供たちのコンクールで、日曜日はPRE-PRO、GROUPEの子供たちのコンクールと別れていました。

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カテゴリーは他のコンクール同様8/9歳(コンクール当日が10歳の誕生日の子供まで)、10/11歳(コンクール当日が12歳の誕生日の子供まで)、12/14歳、15/17歳、18/25歳。しかし、PRE-PROは8/9歳のカテゴリーがなく10歳から参加可能です。それはフランスの学校制度に関係しているのかもしれません。
この件に関してはまた今度ゆっくり書きますね。

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会場の柱には出場者の名前と出場の順番が貼り出されていました。最後のグレーの部分が男の子。こうやって見ても男の子のバレエ人口は少ないですね。

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控室がないのでロビーでメイクなどの準備。午前中。まずは子供たちはシンプルなレオタードで自由曲を踊ります。これは、親は見学ができません。

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予選はなく、全員が午後に衣装を着て踊ります。やはり劇場の中は赤が基調、ビロードの椅子。

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予選なく本番は全員が衣装を着て親の前で踊る、というのがこのコンクールの良さだと感じました。
スペクタクルを見ている感覚、会場中がワクワクしていました。
ピリピリした雰囲気などなく、これって素晴らしい! コンクールのあり方にポリシーがある。それは、パリに同等な実力のある子供たちを育てているトゥールーズのこだわりとでも言えるのでしょう。

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JURY=審査員の顔ぶれです。
ほとんどのコンクールがl’OPERA DE PARIS関係の審査員なのですが、このコンクールは様々なところから審査員を集めているのも特徴でした。その中の一人FRANCOIS MAUDUIT氏は、前にレポートをしたNIJINSKI国際コンクールの主催者でもあり、審査発表の前に彼のカンパニーのスペクタクルも見ることができました。

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30分に及ぶ華麗なダンスを披露。そして、びっくりすることが。我が子たちが通うスクールTERPSICHOREを去年卒業した大好きなヴァレンチーノがこのカンパニーに入団し、舞台で踊っていたのです。
子供たちもヴァレンチーノとの再会を喜び、先生も大満足でした。

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<賞の種類>
MEDAILLES DE BRONZE /銅メダル
MEDAILLES D’ARGENT /銀メダル
MEDAILLES D’OR /金メダル
MEDAILLES D’OR AVEC FELICITATIONS DU JURY /最高の金メダル

同じスクールのアナエルちゃんはMEDAILLES D’OR AVEC FELICITATIONS DU JURY /最高の金メダル。長男はMEDAILLES D’ARGENT /銀メダル。我が次女は9歳だったので出場資格がなく今回は見学でした。
カテゴリーごとに記念写真を撮って舞台から降ります。

このところ先輩ママから「バレエは踊るだけではなく他の人の踊りを見ることもとても大事」と言われ、確かにそうかも、調子が悪くても見学ができるようなら練習を見たほうがいいと先生もおっしゃっていた。というわけで、本人の希望もあり、次女は出場しないけれどこのコンクールをしっかりと見学しました。

フランス、コンクールシーズンはまだまだ続きます。

INFO: https://www.jemontesurscene.fr/

記事・写真:松永麻衣子

 

 

 

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