『横浜バレエフェスティバル2021』出演!
松浦祐磨インタビュー
『横浜バレエフェスティバル2021』出演の松浦祐磨さんにインタビュー! バレエを始めるきっかけ、遠藤康行さんとの出会い、留学そして横浜バレエフェスティバル出演の経緯などお聞きしました。
インタビュー:高橋森彦
―――バレエを始めたのはいつですか? またきっかけは何ですか?
バレエを始めたのは小学一年生、7歳の時です。もともと姿勢が悪く母親がその姿勢の悪さを改善しようとして始めたのがきっかけです。
――幼い時からたくさん練習されてきたと思います。中学、高校の頃はどのようなメニューをどれくらいの時間をかけてこなされていたのかお聞かせください。
中学校の時は、その時自分が踊るヴァリエーションを一日十回以上通したり、Youtubeを見て他のプロの方々の踊りを見て研究をし、たくさん練習していました。
高校に入ってからはロイヤル・バレエスクールに所属して、朝から夕方までクラシックバレエ、コンテンポラリー、キャラクターダンスなど様々な種類の踊りを学びました。
日本とイギリスでは体の使い方の教え方が違く、それを習得するまでにすごく大変でした。
負けず嫌いだったので、基本的なテクニックはできるまで何回も練習をしました。
――中学生の頃になると各コンクールで第1位になるなどコンクールで上位受賞されるようになります。2018年にはYAGPニューヨーク決選で金賞を受賞されました。コンクールに挑戦する中で得たことは何でしょうか?
コンクールに出ることによって、自分の自信に繋がったのと、名門のロイヤル・バレエスクールに入れたことや、そこからABTスタジオカンパニーに入れたことなど、自分の将来に対する切符をたくさん掴めたと思います。
――コンクール時代から拝見していましたが、テクニックが秀でているだけでなく、踊り心があるというか魅せる踊りが印象的です。天性のものなのかもしれませんが、何か心がけている部分はありますか?
心掛けていることはないですが、踊ることがとても好きで、踊っているとすごく楽しくなります。
やはり踊り手が楽しく踊っていないと見ている人たちも楽しんでくれないので、踊り手が楽しむことが重要なんじゃないのかな、と思います。
――横浜バレエフェスティバル芸術監督でもある遠藤康行さんに学んで得たこと、影響を受けたことは何でしょうか?
遠藤先生と出会ったきっかけは、コンテンポラリーを学びたく知人から紹介していただいたことでした。遠藤先生と出会って最初に踊ったコンクールがYAGPの日本予選で、その3ヶ月前に大きな骨折をしてしまいました。遠藤先生は、その時にどのようなエクササイズが一番効果的か、復帰した時にすぐに踊れる体を作るためにはどうすればいいのか、など一緒に考えてくださいました。スタジオでいろいろなトレーニングをし、骨折が治ると僕の初めてのコンテンポラリーソロ作品を作っていただいたり、「ドン・キホーテ」のバジル第三幕のヴァリエーションをたくさん指導していただきました。
――2018年よりロイヤル・バレエスクールに留学しました。そこで学んだこと、特に印象に残っていることを教えてください。
ロイヤル・バレエスクールでは、三年間学びました。一年ごとに担任の先生が代わりました。特に印象に残っているのは、日本とは下半身の使い方の教え方が違い、毎日筋肉痛でとても大変だったのを覚えてます。
学校公演では、アッパスクール一年生の時に、アシュトンの「ラ・ヴァルス」 、アシュリー・ペイジの「Untied Undone」、ゴヨ・モンテロの「Pluse」、リアム・スカーレットの「The Cunning Little Vixen」などを踊り、三年生ではアシュトンの「エリート・シンコペーションズ」 のFriday night、「ドン・キホーテ」第三幕バジルのヴァリエーション、アシュリー・ペイジの「Larina Waltz」を踊らさせていただきました。
――2021年秋からABTスタジオカンパニーに入ります。
昔から憧れていたバレエ団の一つでした。世界五大バレエ団の一つから声がかかり、大変光栄に思いました。このコロナ禍で、声がかかるのかと不安な気持ちもありましたが、ABTからオファーを頂いた時は夢の様に嬉しかったです。
――横浜バレエフェスティバルに初めて出演したのは2017年。Aプロで「ドン・キホーテ」バジル・第3幕を踊り、Bプロでは大岩詩依さんと「パリの炎」グラン・パ・ド・ドゥを踊りました。翌2018年にも参加して、栗原ゆうさんと「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥを踊りました。横フェスに参加した際の印象や特に忘れられない思い出があればお聞かせください。
横浜バレエフェスティバルは毎回とても緊張します。素晴らしいプロの方々たちとの交流、舞台の空気感、存在感などはとても印象に残っています。
三年前はまだパ・ド・ドゥをほとんど練習したことがなくとても心配だったのを今でも覚えています。
――「横浜バレエフェスティバル2021」では「海賊」よりグラン・パ・ド・ドゥを踊ります。意気込みをお聞かせください。
この三年間ロイヤル・バレエスクールでたくさんのことを学んできました。三年分の僕の成長を皆様にはぜひ見てほしいです。「海賊」は今まで踊ったことがなく、新鮮な感じがとてもして、緊張やワクワク感など色々な感情がありますが、悔いのないような最高な踊りをしたいと思います。
――YAGPで飛躍したニューヨークでの新生活への抱負をお願いします。
アメリカのバレエのスタイルのいいところをたくさん学んで、より一層見ていただいている方々を感動させられるような素晴らしいプリンシパルダンサーになれるように頑張ります。
★公演情報★
★第2部・第3部 ワールドプレミアム
・「ドン・キホーテ」よりキトリのヴァリエーション
井関エレナ (ベルリン国立バレエ団)
松浦祐磨 (2021年ロイヤルバレエ学校卒業/ABT studio company入団予定)
・「I won’t stand still」 振付:アーシャック・ギャルマン
オステアー紗良 (ベルリン国立バレエ団 デミソリスト)
・「エスメラルダ」より男性ヴァリエーション
二山治雄 (2014年ローザンヌ国際バレエコンクール・1位/元パリ・オペラ座契約団員)
・タイトル未定 コンテンポラリー作品
津川友利江 (元バレエ・プレルジョカージュ)
柳本雅寛 (振付家・ダンサー・+81主宰)
・「ジゼル」第2幕よりパ・ド・ドゥ
飯島望未 (元ヒューストン・バレエ団プリンシパル)
秋元康臣 (東京バレエ団プリンシパル)
・タイトル未定 コンテンポラリー作品 振付・演出:高瀬譜希子 遠藤康行
高瀬譜希子 (元カンパニー・ウェイン・マクレガー)
遠藤康行 (元フランス国立マルセイユ・バレエ団ソリスト・振付家)
・ 「パキータ」よりソリストのヴァリエーション
前田紗江 (英国ロイヤル・バレエ団アーティスト)
・「FORWARD」 コンテンポラリー作品 振付:エドワール・ユ
津川友利江 (元バレエ・プレルジョカージュ)
・「パリの炎」よりグラン・パ・ド・ドゥ
菅井円加 (ハンブルク・バレエ団プリンシパル)
二山治雄 (2014年ローザンヌ国際バレエコンクール・1位/元パリ・オペラ座契約団員)
・「瀕死の白鳥」
木村優里 (新国立劇場バレエ団ファースト・ソリスト)
★第1部 フレッシャーズガラ
・「くるみ割り人形」第2幕より金平糖の精のヴァリエーション
山下栞
2021年出演者オーディション優勝/神奈川県民ホール賞(所属:シンフォニーバレエスタジオ)
・「アレルキナーダ」のヴァリエーション
宮さくら
2021年出演者オーディション第2位(所属:梨木バレエスタジオ)
・「グラン・パ・クラシック」より女性ヴァリエーション
田中美帆
第6回YBC横浜バレエコンクールグランプリ受賞(所属:東京シティバレエ団)
・「悪魔のトリル」 振付:遠藤康行
ジュンヌバレエYOKOHAMA
遠藤ゆま(エンドウ・バレエ) 國立桃菜フローラ(BALLET・LE・COUER)
桑山奈那子(エンドウ・バレエ) 小林咲穂(RBSバレエカンパニー)
三宮結(RBSバレエカンパニー) 高尾志結(エンドウ・バレエ)
竹内渚夏(BALLET・LE・COUER) 田中優歩(マユミキノウチバレエスタジオ)
橋本杏梨(マユミキノウチバレエスタジオ) 羽田万凜花(鈴木直敏・恵子バレエスクール)
水戸野彩花(白鳥バレエ学園) 山下沙羅(RBSバレエカンパニー)
山本真優(エンドウ・バレエ) ※50音順
※演目は変更になる場合がございます。
チケットはこちら(横浜バレエフェスティバルチケットセンター)から
チケットかながわでも扱っています。詳しくは、こちら
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